浮子屋さん超ごめんなさい。
熱に浮かされた頭が暴走した挙句のブツ。
更に、どこからか「YOU、書いたなら載せちゃいなよ」と毒電波を受信したので。
更新もせずに何やってるんだか。



「リーライナ、今日こそは逃がさん!」
「・・・・・・。」

普段通りのThe Hand。対するリーライナは真摯な目でHandを見ている。

「どうした?さては俺のスペシャルなお触りテクニックに惚れたなッ!?
 よし、いいだろう。それならば存分に味わわせてやr」
「違います。・・・今は主様もいらっしゃらない事ですし・・・
 貴方には以前から確認したい事があったのです」
「なんだ?触りながらでもいいなら聞いてやらんでもない」
「構いませんよ。
 ・・・私の仮定が正しいのなら、そうしなければ最後まで聞けないでしょうから」
「よし、いい覚悟だ。ならば至高の触りを存分に味わうがいい!
 ・・・って、逃げないのか?
「構いません、と言った筈です。
 普段は主様の手前もありますから逃げ回りますが、
 今は貴方に聞きたい事がありますから。多少の代償は覚悟の上です」
「ちっ・・・調子が狂うな。何なんだ?言ってみろ」

「・・・では、御伺いします。・・・貴方は・・・『何』ですか?」
「何だ、そんな事か。今更何を言ってやがる。俺様はスーパーエクセレントスペシャルナイスな触りの王だ!
 触る事こそが俺であり、俺こそが全ての触りを制する者!
 俺に触れぬものなど存在せんッ!」
「・・・つまり・・・貴方は『触る』という概念そのもの・・・と取って宜しいのでしょうか?」
「・・・あ?」
「『触る事こそが俺であり』・・・でしょう?
 概念が意思と実体を得たものが存在するとして、貴方が『触る』という概念なのだとしたら。
 幾度、数多の方に滅ぼされようともすぐに復活してしまう説明が容易くつきます」
「・・・違うな。いいセンは突いている。確かに、それで説明もつくだろう。
 だが、俺様はそんなもので説明できる存在ではないッ!」

「・・・では、一体?」
「ふん。・・・お前が実際どうなのか、何者なのか、俺は知らん。知ろうとも思わん。
 俺にとっては、お前も他のヤツも、ただ触るかどうか、それだけだ。
 だが、俺がここにいるのは何故なのか。考えてみろ」
「・・・触るため、ではないのですか?」
「違う。そうではなく、もっと根源的な事だ。
 お前の言葉を借りるなら、『何故、ここに在る事ができるのか?』だ」
「それは・・・主様に呼ばれたから、では?」
「そうだ。奴が俺を呼んだ。だから、俺はここに在る。
 奴が俺を呼ぶ時は、隣に立つ奴を触りたい時だ。・・・これでも、まだ判らないのか?」
「え?・・・一体どういうことですか?」
「意外に鈍いんだな。・・・つまり、奴の煩悩が俺を呼ぶんだ。
 触ることに関しては、俺が半ば好き勝手にやっているが、
 奴はそれを助長する事も、止めることもできる。
 必殺技に至っては、奴の指示が無ければ繰り出すこともできん。
 更に、『恐るべき御稜威の王』と『十六の大罪』は奴の力があれば無限に威力を増す」

「あ・・・」
「やっと気付いたか?
 俺は俺という存在でありながら、そうではないとも言えるんだ。
 まぁ、奴に呼ばれていない時はこうして好きにさせてもらうがな!」
「・・・貴方らしいですね。・・・そして、ありがとうございます。
 やはり貴方は、悪い方ではないのですね」
「礼を言うくらいなら誠意を見せろ!
 その邪魔な本を除けて揉ませやがれ!」
「・・・それは謹んでお断りいたします。
 今、ここに在る私は、主様のものですから」
「なんだと!さっき言った事と矛盾するじゃねえか!」
「ふふ。・・・その代わりと言っては何ですが。
 いづれ、私に隙ができた時にはいつでもどうぞ」
「よし、言いやがったな!?覚悟してやがれ!」
「でも、その時は私も少々本気を出しますよ?
 主様も、それを望んでおられる節がありますから」
「ちっ・・・まあいい。
 俺は奴が望む限り、何度でも蘇るッ!」
「ふふ・・・そうですね。私も、主様が望まれるのであれば。
 何度でも御相手差し上げます」

────────

「あの方を呼ばれるのですか・・・まぁ・・・別に構いませんが・・・」
「リーライナに呼ばれたからには触りまくってやるしかねえな!」
「勘違いされては困りますが、私がお呼びしたわけではありません」

────────

追記:
 これはおぞんの脳内で発生したものです。
 実際の人物・団体・事件・TheHandとは一切関係ありません。