書くかどうか迷った。けど結局書く。
ゆずきさんの所、#52から触発。
不死身と不滅と複製とか。
やたらと長い上に、隙間シリーズの根源を含むので閉じ。
不死身の定義:
 1.肉体は滅ばない。無限に再生することが可能であり、その再生に限界が存在しない。
 2.肉体は滅ぶこともある。ただし意思の引継ぎが可能な複製体が存在し、
  複製体が全滅しない限り意思の消去は起こらない。

「1」を再現できるものは現在確認されていない。
 有機体は再生回数に限界が存在する上、致命的なダメージを受けた場合は再生そのものが不可能。
 無機体の場合は、そもそも再生が不可能。
「2」の場合、損傷部分を交換するという形で再現は可能。
 機械の多くはこれにあたり、フィクションでの機械化人は不死身と定義しても差し支えは無いと思われる。
 但し、これを不死「身」と呼べるかは疑問。

通常の場合、ハード*1には必ず物理的限界が存在し、ソフト*2には存在しないと仮定する。
この場合は「2」の不死身を再現することでしか不死身を再現することはできない。
大前提として、ハードが致命的損傷を受けた場合に、確実にソフトのバックアップが可能なシステムが必要。
そのシステムは破壊が可能であってはならない。

さて、ここで少し問題が発生。
「確実にソフトのバックアップが可能なシステム」には「物理的限界が存在」してはならない。
システム自体を更新し続ければこの問題はクリア・・・というわけにはいかない。
仮にハードとシステムがほぼ同時に破壊された場合に、バックアップを取ることができなくなるから。
システムを複数用意していたとしても「その全てが同時に破壊されれば」という、いたちごっこ

これをクリアするためには、バックアップを作るシステムはハードであってはならない。
「ハードには必ず物理的限界が存在する」
「ソフトには物理的限界は存在しない」
との仮定の下で考えているから。

そうすると、システムは「ハードに依らずに動けるソフト」でなければならない。
仮にソフトがハードを生成することができれば、「2」の再現による不死身が達成できる。
しかし、ここでも問題が発生。
「ハードに依存しないソフトが存在できるのか」

存在できると仮定:
 ハードの破壊を受けてもソフトは保持される。新たなハードを用意できれば、元が再現される。
存在できないと仮定:
 ハードを破壊されればソフトも巻き添えで破壊される。

よって、「2」を再現するためには「ハードに依存しないソフトが存在できる」と仮定しなければならない。

さて、「ハードに依存しないソフトが存在できる」ならば、「ハードの不死身」は達成。
ハードの限界が来たら交換すればいい、となるから。

そして最初に戻って、仮定を少し弄ってみる。
「ソフトには物理的限界は存在しない」が「劣化は存在する」としてみる。
この場合の劣化は「発狂」「飽き」「活動低迷・停止」等を指す。

そうすると、如何にハードが不死身であったとしても
ソフトはいつか劣化し、活動を停止することになる。
考えるのを止めたカーズは「不死身」ではあっても、果たして「生物」なのか。
故にソフトは「劣化せず」「不滅」でなければならないことになる。

ソフトの活動を不滅にするためにはどうするか。
実は割と簡単で、終了に辿りつかない様に無限ループを組めばいい。

但し、簡単とは言ってもそれはただ「同じ事を繰り返し」ているだけで、
本当に「生きて」いるか、と言われると疑問になる。

じゃあ、ループ中に外部入力を受け付けるようにしてみよう。
外部入力如何によって、処理が少しずつ変化するとしてみる。

さて、問題発生。
外部入力が仮に「処理できないほどの極端なもの」であった場合、
処理不全を起こし、結果的にループが途切れる可能性が出てくる。
これでは不滅とは言い難い。
無限に近い状況に対応できるとしても、例外は必ず存在する。
限りなく不滅に近いものを作ったとしても、
「A」と「Aに限りなく近いもの」の差は大きい。

外部入力を受け付けなくすれば、ループが発生すれば止まることは無い。
但しそれは、作られた時から一切の成長を望めないということ。
故に真に不死不滅なものは、それ以上の成長や進歩・進化は在り得ない。
更に、外部入力を受け付けないというのは
他と関わる必要が無い、或いは関わることができない、ということ。

結果として、真に不死不滅であるものは
そうでないものが認識できるところには存在し得ない事になる。


ここまで読んだ方、お疲れ様でした。
かなり端折ったので意味が繋がってない部分も多々。
少しは推敲しようよという突っ込みは無しの方向で。

これは一応、悪魔の論理学に近いものが。
アキレスは亀に追いつけないとか、コップの水はなくならないとか、
そういうのに近いものなので、真に受けちゃ駄目ですヨ?
・・・だからこんなの書いてる場合じゃないんだって・・・

*1:肉体

*2:意思